ダイヤモンドも大地の恵み


2回ほどやった上にまだやるのかと自分でも思ったけど、
今回のテーマはダイヤはダイヤでも「人工ダイヤと天然ダイヤ
の比較ですね。

現在、世界で消費されている90%のダイヤモンドは合成品である、
この事実を貴方はご存知でしょうか?
その誕生はかなり古く、なんと1950年代から。

…だったら宝飾店で売っているダイヤモンドが人工物だった
なんてことがあるのか?今の技術なら可能なのか?

結論から言うと、ある程度のところには来ているが、残念ながら?まだだ。

どういうことかを説明していこう。

宝飾用ダイヤモンドは、色がついていないものが高級とされる。
最高級のものをexective white(D)と呼び、以下EFGHの順に色がついている。
内部に不純物が混じっていないことも重要である。

ちなみにこの黄色がつく原因、窒素の混入にある。
大気由来か炭素14由来かは不明だけどとにかく窒素が原因。

工業用ダイヤモンドなら何色でも良いけど。
なもんで、結構大きな結晶をつくることが可能であっても、色を
つけないということにはまた別の技術が必要だ。

住友電工は1982年に世界最大の人工ダイヤモンド(1.2ct)を作り出した。
そして現在、とうとうアメリカのいくつかの企業では人工ダイヤを
売り出した
のだが…

参考:https://www.shopapollo.com/orderonline_1.html

0.25ctのHカラーが$785か…一瞬安いかなと思ったんですが、
天然モノのHカラー0.25ctで調べたらもっと安いのごろごろあるん
ですけど…
純粋に価格競争で負けてるがな(涙)
さらに大きいものを合成することなど簡単には出来ないのではなかろうか?

某D社の陰b(いろいろあるらしいけど、敢えて触れない)ではなさそうだ。
そもそもダイヤモンドがどうやって生まれてきたかを考えると、
地球数億年の歴史の前に人類のやってることなど児戯同然かも知れない。

ダイヤモンドも炭素の準安定同素体である。
準安定といいつつ、普通の環境下でダイヤモンドは安定同素体である
黒鉛(グラファイト)になることはない。

無酸素状態で大量のエネルギーで加熱でもすれば別だけど。
普通に燃やすと完全に酸素と結合し消滅する
つーかそれ誰が得するんだよ、止めとけ、絶対止めとけ。

このような結晶が生まれるきっかけは地殻変動にある。
何らかの理由で炭素の塊が地下はるか深い位置に移動し、高圧下に
置かれることによりその形をグラファイトからダイアモンドに変化させる。
その圧力、温度とも想像を絶する。

さらにこの数億年の間に、炭素原子内の放射性同位体はゆっくりと
窒素に変化していくことだろう。1つの天然ダイヤモンドには数億年の
歴史が込められている。

もっとも50年前くらいに、人間もその温度と圧力を加えて人工ダイヤ
作成が可能となる時代が来たのですが。

やっぱそーはいっても巨大なダイヤモンドの結晶(歴史上では1500ct
300gのダイヤモンドが発見されたことすらある)は作れない。
もはやダイヤモンドってサイズじゃねぇぞ!!

多分1ctあたり80万で売れるくらいにならないと勝負にならないと思う。
(かのデビアスも「採算度外視」で人工ダイヤ作成に挑戦したが、
 30ctが限界だったらしい。もちろん大赤字だった)

むしろ工業製品としてのほうが価値が高い。
ダイヤモンドの絶縁性はものすごく高い上熱伝導率も高い。
半導体の基盤にでも使えば高性能な部品が出来る。
掘削などには既に十分使われている。

薄膜コーティングで眼鏡なども傷つきにくくなる。
(ただ、指で触るとすぐに汚れる…あとでちょいと説明)

実のところ、人工ダイヤというとこちらの方が有名らしい。

ジルコニア。

聴いたことはあるけど、ダイヤモンドとは全くの別物だ。
この酸化ジルコニウムの結晶は、コンデンサーなどやガラス、
白色顔料に使われているよ。生体に対する安全性は高いのね。

模造ダイヤとしてのジルコニアは宝石としての価値はゼロだ。
もう一度言おう。宝石としての価値は、ゼロ

製造にかかるコストは1ctあたり1ドル。失った信用、priceless。
お金で買えた価値がない、…いろいろ間違ってる。
エンゲージリングにそんなの送るのは間違いなく結婚詐欺師。

もし万が一貴女の相手が、結婚詐欺師ではないかと思ったら、
こっそりマジックペンを持っておくといいだろう。
ダイヤモンドなら油性インクをはじかないが、ジルコニアは
油性インクをはじく性質を持つ。
ダイヤモンドを取り扱うときも手の汚れとかがつきやすいので、
なるべく素手では触らないでね。

…あ、表面をダイヤモンドコーティングしてたら…でも屈折率の
違いでわかるから宝石商に持っていけば簡単にわかるな。
(最初からそうするのが確実だよ)あとダイアモンドのほうが軽い。

本当の意味での人工ダイヤモンドは、しかし、今や別の意味で
ダイヤモンドを超えようとしている。どういうことか?
http://www.ehime-u.ac.jp/whatsnew/952/952.html
ナノ多結晶ダイアモンド(nano poly-cristal diamond)である。
現在存在しているダイヤモンドよりも硬い性質を持ったダイヤモンドが
作成されているのだ。分子構造が違う代物である。
これある意味ダイヤモンドじゃないだろもう。

さらに理論上はこれを上回る超硬物質も存在する。
立方晶窒化炭素(C3N4)である。1989年カリフォルニア大コーフェン教授ら
が合成したのだが、恐ろしいほどの硬度を持つはずだ。
http://www.aist.go.jp/NIMC/recent/r96-7-1.html
とはいえ巨大結晶は現在はまだ作れない…

硬いだけなら中性子星やブラックホールも硬いともいえるが、強度
調べる前にどないかなるから強度測定できません(涙)

結論としては、宝飾用ダイヤモンドに関しては、後しばらくは天然モノが
一番ってことになってしまいます。
…人工的に作った方が高くつくとは知らなかったよ。

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